東京都美術館について

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近代美術史の舞台として東京府(都)美術館

 大正15年(1926)5月1日に開館した東京府(都)美術館は、半世紀にわたって新作発表の場として、都民に『上野の美術館』と親しまれてきた。また、戦前には回顧展や名作展などの様々な企画展や新しい美術の動向を伝える外国美術展が開催され、美術の殿堂としての役割を担ってきた。

新館建設について

 50年間の風雪に耐えてきた旧美術館は、建物の老朽化が進み、一方では利用団体・出品作品・入場者の増大により、手狭さ、機能低下が顕著となってきた。そこでこれらの問題を解消し、あわせて東京都の美術館としての本来的役割を果たすためにも、旧美術館を新たに建て直すことになった。

 昭和43年度に東京都美術館建設準備委員会が設置され協議の結果、「現代美術の常設展示場」「現代作家の新作発表の場(公募展示場)」「社会教育活動の場」としての機能をもつ美術館をめざすことになった。

 建設地については、旧美術館の場所に新築するまで代替施設を設けることも検討されたが、昭和46年5月、隣接野球場に新館の建設が決定された。

 昭和47年に前川國男建築設計事務所に設計を委託し、大林組によって建築工事が着工され、総工費約50億円をかけて、昭和50年3月31日に完成した。なお、旧美術館は取り壊すことになり、跡地は公園となった。


新館開館

 都民の美術鑑賞の場、社会教育の場、そして新しい憩いの場として昭和50年9月1日、東京都美術館新館が開館した。

 これまで貸館が中心であった美術事業も自主事業として、「企画展覧会の開催」「美術文化事業活動」「美術図書室の運営」を行い、また貸館事業として、「公募展示室」「アトリエ・講堂」のように美術館の名に相応しい機能をもつことになった。

東京都美術館の機能の一部移管

 東京都現代美術館が平成7年3月18日に開館するにあたり、東京都美術館の機能の一部が移管され、収蔵作品及び美術図書資料は一部を除いて現代美術館へ移されることになった。

 こうした運営分化により、東京都美術館では公募団体への貸館事業、報道機関との共催による企画展事業、文化事業、広報・作品管理事業等を実施することになった。

(財)東京都教育文化財団への管理運営委託

 平成8年4月1日からは(財)東京都教育文化財団によって管理運営されることになった。

 なお、平成11年4月1日、(財)東京都教育文化財団は(財)都民カレッジとの統合により、名称を(財)東京都生涯学習文化財団に変更した。

佐藤慶太郎像を東京都現代美術館から移設

 東京府美術館の開館に多大な貢献のあった故佐藤慶太郎氏の偉徳を讃えるため、彫刻界の重鎮朝倉文夫氏が制作した「佐藤慶太郎像」を平成12年2月23日に東京都現代美術館から移設し、講堂前に設置した。

(財)東京都歴史文化財団へ管理運営委託先変更

平成14年4月1日から管理運営委託先が(財)東京都歴史文化財団へ変更された。

(財)東京都歴史文化財団が指定管理者として受託

 平成18年4月1日から21年3月31日までの3年間、(財)東京都歴史文化財団が都より管理運営を受託した。
 平成21年4月1日から29年3月31日までの8年間、(財)東京都歴史文化財団が都より管理運営を受託した。

年表

大正
10年3月(1921) 佐藤慶太郎氏から100万円の寄付
15年5月(1926) 東京府美術館開館

昭和
18年10月(1943) 都制施行により東京都美術館と名称変更
40~42年(1965~67)建物老朽度調査を実施
43年(1968)美術館建設準備委員会を設置
47年(1972)建設工事着工
50年3月(1975)工事完了
50年9月新館開館
52年3月(1977) 旧館取り壊し工事及び旧館跡地造園工事完了
平成
6年4月(1994)全収蔵作品及び美術図書資料を現代美術館に移管
(野外彫塑等の立体作品12点を除く)
6年9月    東京都現代美術館が江東区木場公園内に完成
7年3月(1995)東京都現代美術館開館
8年4月(1996)東京都教育委員会から(財)東京都教育文化財団へ管理運営が委託された
10年9月(1998)ミュージアムショップオープン
11年4月(1999)財団の名称が(財)東京都生涯学習文化財団に変更された
14年4月(2002)(財)東京都生涯学習文化財団から(財)東京都歴史文化財団へ管理運営委託先の変更
16年4月(2004)美術図書室の運営を業務委託に切り替えた
16年4月    レストラン「ラ・ミューズ」オープン
18年4月(2006)(財)東京都歴史文化財団が指定管理者として3年間の受託
18年5月    開館80周年記念祭を実施
21年4月(2009)(財)東京都歴史文化財団が指定管理者として8年間の受託

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