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ニュース
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2026.10.18(日)展覧会公式サイトを公開しました
HIGHLIGHTS
みどころ
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(1)日本で最初の公立美術館の歴史を紐解く
1926年の開館から現在まで、東京都美術館が歩んできた100年の歴史を、5つの章とプロローグ、エピローグで紹介します。美術家たちの発表の場、世界の美術に出会う場、そして市民が美術に親しむ場として、時代とともに変化してきた美術館の役割を見つめなおします。
(2)東京都美術館所蔵のアーカイブズ資料をまとめて公開
東京都美術館のあゆみを伝える、さまざまなアーカイブズ資料を紹介します。展覧会の開催記録や写真、建築に関する図面など、長い年月をかけて残されてきた資料とともに、当時の美術館の活動を浮き彫りにします。
(3)一般から募集した東京都美術館の写真をあわせて展示
東京都美術館を訪れた人、利用した人、そこで時間を過ごした人から寄せられた写真を紹介します。現在の建物だけでなく、かつての美術館や展覧会、館内でのひとときなど、それぞれが切り取った光景をとおして、人々とともに紡いだ「ひらかれた美術館」のすがたを見つめます。
EXHIBITION
展示概要
東京都美術館は、1926年、東京府美術館という名で上野の地に誕生しました。多様な展覧会の舞台となったばかりでなく、美術に親しみ、美術館をより身近に感じられるような活動にも先駆的に取り組み、人々とともにそのあゆみを紡いできました。
開館100周年記念として開催する本展は、東京都美術館を舞台に生まれ、くり広げられた活動と人々に焦点を当て、そのあゆみを振り返ります。日本で最初の公立美術館のはじまりを「ひらく」、新しい取り組みをさきがけて「ひらく(拓く)」、美術をとおして新たな世界への扉を「ひらく」、そして、残された記録をたよりにこれまでのあゆみを「ひらく(紐解く)」――さまざまな「ひらく」を手がかりに、当館アーカイブズを中心とする貴重な資料をとおして、東京都美術館の歴史とその役割をみつめなおし、これからの美術館のすがたに思いをめぐらせる機会となれば幸いです。
プロローグ
佐藤慶太郎―美術館の生みの親
日本の美術館のはじまりは、明治初期に上野で開催された産業博覧会にさかのぼります。会場には美術館が設けられましたが、いずれも仮設で、設備も十分ではありませんでした。
1922年、平和記念東京博覧会を前に、本格的な美術陳列館を求める声が高まります。官民を挙げて美術館建設への期待が高まるなか、同年3月17日、新聞『時事新報』に、西洋諸国にならった常設美術館の建設を訴える記事が掲載されました。
この記事に心を動かされたのが、「東京都美術館の生みの親」となる佐藤慶太郎(1868–1940)です。石炭業で財を成した佐藤は、社会貢献の精神から、建設資金として100万円を寄付しました。その熱意が実を結び、1926年5月1日、東京府美術館が開館しました。
佐藤慶太郎肖像 撮影年未詳
佐藤慶太郎 公私一如 1939年頃 別府市美術館
第1章
旧館と新館
美術館の最初の建物(旧館)を設計したのは、「様式建築の名手」と称された岡田信一郎(1883–1932)です。列柱と大階段を備えた堂々たる建物は、美の殿堂にふさわしいたたずまいで来館者を迎えました。
やがて建物の老朽化と設備拡充のため、1975年に新しい建物(新館)が建設されました。設計を任された前川國男(1905–1986)は、公園内という立地の制約をふまえ、メインフロアを地下に設定し、複数の建物が中央広場を囲むプランを採用しました。人々が行き交うロビーやレストランを中心に据えた美術館は、建築をとおして都市的な空間を生み出すという前川の理念を体現しています。
絵葉書 東京府美術館 正面
発行:合資会社巧藝社
美術館設計図⑥ 地階平面図
旧館と新館を写した航空写真 1976年撮影
絵葉書 東京都美術館 新館正門入口付近
第2章
美術家たちとともに
東京府美術館で開催された最初の展覧会「第一回聖徳太子奉讃美術展覧会」は、団体や分野の垣根を越えた約1,000点の作品が集う、空前の総合美術展となりました。官展と在野の団体がしのぎを削る時代に、美術館は両者の活動の舞台となりました。美術だけでなく書道や盆栽など伝統文化にも門戸を広げ、多様な展覧会が開かれました。
戦時下には活動が制限され、1944年には団体による展覧会が事実上中止となりました。戦後は、無審査・自由出品制のアンデパンダン展など、新たな表現の場が生まれます。こうした新しい表現の登場は、貸出施設としての美術館の役割に限界を示す一方、官展から前衛美術まで、両極の美術展が交差する独自の場を生み出すこととなりました。
旧館展示風景 撮影年未詳
春陽会第八回展覧会目録 1930年
第六回日書展 豊道春海による大字揮毫
1952年撮影
旧館外観 1960年撮影
第3章
世界の美術にふれる
東京都美術館が果たしてきた重要な役割のひとつは、世界各国の美術にふれる機会を提供してきたことです。旧館時代から、フランスをはじめとする海外美術の展覧会が開催され、大原孫三郎や松方幸次郎らの名高い個人コレクションを通して、ヨーロッパ美術が紹介されました。
日本の美術展覧会の発展には、新聞社をはじめとする報道機関の文化事業への取り組みが大きく寄与してきました。1927年の東京朝日新聞による「明治大正名作展覧会」など、国内外の美術を広く紹介する展覧会が開かれ、戦後には古代文明など、より幅広い時代や地域へと対象が広がりました。時代や社会の変化に応じて切り口を変えながら、今日まで世界の美術を楽しめる機会を創出しています。
大原孫三郎氏蒐集 泰西美術展覧会 展示風景
1928年撮影
明治大正名作展覧会陳列目録 1927年
松方氏蒐集欧州絵画展覧会目録 1934年
フェルメール展
光の天才画家とデルフトの巨匠たち
ポスター
2008年
第4章
現代美術館として
旧館時代の東京都美術館では、1953年に「佐藤記念室」が設けられ、複製画展や収蔵作品展が開催されました。この活動は、美術家団体展の発表の場として発展してきた美術館における自主事業の萌芽といえます。
1975年の新館開館を機に学芸員や司書が配置され、自主事業が本格化しました。現代美術館を志向する美術館として、戦前から戦後、そして現代までの美術を体系的にとらえられる作品収集や企画展が行われました。
1995年の東京都現代美術館開館にともない、収蔵作品や美術図書資料が移管され、東京都美術館は貸出施設としての役割を中心に担うようになりました。2012年のリニューアルを機に自主事業を再開し、現在は「アートへの入口」を使命に、多様な活動を展開しています。
日本洋画のあけぼの 明治初期洋画展 展示風景
1956年撮影
新館開館 記念ポスター 1975年
『戦前の前衛展 二科賞樗牛賞の作家とその周辺』図録
1976年
井上武吉《my sky hole 85-2 光と影》 撮影年未詳
第5章
市民がつくる美術館
東京都美術館は、市民が美術と出会い、学び、参加するさまざまな場を生み出してきました。古くは国際親善を目的とした児童画展をはじめ、学校教育展や書道展など、こどもたちが美術に触れ、発表する場としても役割を果たしてきました。
戦後は、より豊かな生活が求められるなか、都民が美術館を主体的に利用できる取り組みのひとつとして、友の会が発足しました。1975年からは自主事業が本格化し、公開制の美術図書室や、「公開制作」、「造形講座」といった教育プログラムが展開されました。参加者同士の交流から自主的な活動も生まれ、美術館はしだいに美術をとおして人と人がつながる場へと発展していきました。こうした試みは、アート・コミュニケーション事業にもつながる「ひらかれた美術館」のあゆみの足跡といえるでしょう。
第4回国際交換子供美術展 1951年撮影
美術図書室風景 撮影年未詳
銅版画の公開制作 1979年撮影
夏休み子供アトリエ 不思議の国の動物図鑑
1987年撮影
エピローグ
わたしと東京都美術館
1926年の開館1年目、東京都美術館では10の公募展が開かれ、473,434名の来館者を迎えました。それから100年。現在では、年間約10の特別展・企画展と、250を超える公募団体展や学校教育展が開催され、およそ200万人もの人々が訪れる美術館となりました。
開館100周年を前に、2025年から「東京都美術館の写真ありませんか」と題して、みなさんから写真を募りました。さまざまな視点から切り取られた東京都美術館の景色は、人々の鮮やかな記憶とともに、世代を超えて100年の時間を今に伝えます。
人の記憶と美術館の記憶は互いに重なり、受け継がれながら、100年という時間を紡いできました。さまざまな「はじまり」をひらいてきた東京都美術館の歴史は、これからもここを訪れるすべての人とともにひらかれてゆくでしょう。
INFORMATION
基本情報
- 展覧会名
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東京都美術館開館100周年記念
はじまりをひらく 東京都美術館の100年
100th Anniversary Archives Exhibition The History of the Tokyo Metropolitan Art Museum
- 会期
- 2026年11月19日(木)~2027年1月11日(月・祝)
- 休室日
- 12月7日(月)、12月21日(月)~2027年1月3日(日)
- 会場
- 東京都美術館 ギャラリーB
- 開室時間
- 9:30~17:30、金曜日は20:00まで(入室は閉室の30分前まで)
- 観覧料
- 無料
- 主催
- 東京都、東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)
- 問い合わせ先
- 東京都美術館 03-3823-6921