東京都美術館は36点の書作品を収蔵しており、リニューアルオープンを迎えた平成24年度より、毎年、コレクションによる展覧会を開催しています。当館を舞台に繰り広げられた現代の書の歴史をひもとき、テーマに沿ってコレクションの<書>作品を展示するものです。
筆・墨・硯・紙を文房四宝と称しますが、本展ではそのひとつである「紙」に注目し、書をしたためる紙の中でも、下絵や華麗な装飾を施した「装飾料紙」の世界を紹介します。安東聖空や尾上柴舟、桑田笹舟、鈴木翠軒、日比野五鳳らによる”現代の書”と”料紙”の美の競演をお楽しみください。