○みどころ
1. ヴェネツィア派の巨匠ティツィアーノ
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠ティツィアーノは、その圧倒的な技量と巧みな売り込み戦略によって、ヨーロッパ中で人気を博しました。本展には、初期から後期までのティツィアーノ作品7点(うち2点はティツィアーノと工房による)が出品されます。
2. 《ダナエ》日本初公開
ユピテルが黄金の雨に姿を変え、美しい娘ダナエと交わる官能的な場面を描いた《ダナエ》。この絵画を見たミケランジェロは、ティツィアーノの色彩と様式を称賛しました。ティツィアーノの見事な腕前で描き出された神話画の傑作が初来日します。
3. 色彩の絵画
ヴェネツィアでは、明るく大胆な色彩と、自由でのびやかな筆触が好まれ、近代絵画につながる「絵画的(ペインタリー)」な絵画が生み出されました。ヴェネツィア派の画家たちの多様な作品を通じて、豊かな色彩感覚と絵具の存在感、光に包まれたような柔らかな造形をお楽しみください。