芝康弘《いつもの此の道》2017年 紙本彩色 東京オペラシティ アートギャラリー蔵
―画家たちは、陽光によって変化する街の日常風景を、光、空気、水、色彩の微細な変化も含めて、丁寧に描き出しています。もしかしたら、未来にはなくなるかもしれないこの日常を慈しむ。それは、未来の視点から見た、かけがえのない現在へのノスタルジアともいえるでしょう。
阿部達也《多摩川(東京都昭島市)》 2021年
油彩、カンヴァス 作家蔵
阿部達也《Water Gate(東京都 調布市染地)》 2015年
油彩、カンヴァス 作家蔵
南澤愛美《薄曇りの頃》 2022年 リトグラフ 作家蔵
南澤愛美《さざなみに集う》2023年
リトグラフ 作家蔵
―少年たちの遊ぶ姿、少女たちの静かで穏やかな憩いの様子など、過去の自分を現在の子どもたちに重ねて描く二人の作家の作品を紹介します。
芝康弘《六月の詩》 2011年 紙本彩色
東京オペラシティ アートギャラリー蔵
芝康弘《彼方》2005年 紙本彩色 作家蔵
宮いつき《晩夏》 2003年 紙本彩色 個人蔵
宮いつき《語り手と聞き手》2010年 紙本彩色 作家蔵
―幻想も含めて、ノスタルジアを表現している多様な絵画を展示します。今は失われてしまった過去に強く恋焦がれる気持ちは、やがて現実を超えた幻想的な風景に至る道を見いだしていきます。
入江一子《イスタンブールの朝焼け》 1975年 油彩、カンヴァス
入江一子シルクロード記念館蔵
入江一子《トルファン祭りの日》1981年 油彩、カンヴァス
入江一子シルクロード記念館蔵
玉虫良次《epoch》 部分 2019-23年 油彩、カンヴァス 作家蔵
玉虫良次《epoch》部分 2019-2023年 油彩、カンヴァス 作家蔵
近藤オリガ《月下のレモン》 2022年 油彩、カンヴァス 個人蔵
近藤オリガ《ザクロの樹と父の肖像》2014年
油彩、カンヴァス 作家蔵
久野和洋《地の風景・刻刻》 2004-05年 油彩、カンヴァス
名古屋画廊蔵
久野和洋《地の風景・坂の道》2017年 油彩、カンヴァス
名古屋画廊蔵
一般500円、65歳以上300円 学生以下無料