展覧会

特別展

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝-ボスを超えて-

Collection of Museum Boijmans Van Beuningen
Bruegel's “The Tower of Babel” and Great 16th Century Masters

2017年4月18日(火)~7月2日(日)

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展のポスター
副題に「16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて」とある通り、ブリューゲルのみならず、彼が手本とした先駆者ヒエロニムス・ボスの油彩2点、そして彼らが生きた時代、16世紀ネーデルラントの絵画、版画、彫刻を全体で約90点の出品作でご紹介します。
迫真の写実と輝くような美しい色彩が印象的な油彩絵画、ボスの怪物モチーフが所狭しと、描かれる版画作品、そして木彫の粋を尽くした彫刻作品など、16世紀ネーデルラント美術の精華をご覧いただきます。
また、今回の展覧会では新しい試みとして作品を美しく見やすく展示することに加え、東京藝術大学COI拠点の特別協力により芸術と科学技術を融合させ、原寸を約300%拡大したブリューゲル「バベルの塔」の複製画を制作・展示します。また、同拠点は「バベルの塔」の3DCG動画も制作し、多様なメディアを駆使してこの傑作の魅力に迫ります。
みどころ
○みどころ

まず、ブリューゲル1世作、《バベルの塔》の驚異の写実を実見できます。一説には画面上に描かれた人々の数は1,400人と言われています。細密なだけでなく、圧倒的なボリュームと迫真性を備えた世紀の傑作をご覧ください。
次に、「奇想の画家、ボス」の油彩画2点が初来日します。2016年はボス没後500年に当たり、欧米ではボス・ブームが起きています。世界中で約25点しかないとされるボスの真作2点が日本で初めて鑑賞できる、めったにない機会です。
そして、ボスの影響を受けた16世紀の銅版画、とくにブリューゲル下絵の銅版画を多数見られます。その中で、私たちの想像力を刺激するたくさんの怪物(モンスター)が登場します。頭足人間(グリロス)など、奇怪な生き物の数々をぜひ実際に確認してください。
最後に、16世紀ネーデルラントの絵画、彫刻の歴史を一覧できます。15世紀後半から16世紀にかけて、ネーデルラントの美術の中心は南から北に移り、それまでの宗教絵画から風景画、風俗画に変わっていきました。この変遷を優れた作品でたどれるまたとないチャンスです。

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展覧会基本情報

展覧会基本情報
会期
2017年4月18日(火)~7月2日(日)
会場
企画棟 企画展示室
休室日
月曜日
※ただし、5月1日(月)は開室
開室時間
9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)
夜間開室
毎週金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料

前売券 | 一般 1,400円 / 大学生・専門学校生1,100円 / 高校生 600円 / 65歳以上 800


当日券 | 一般 1,600円 / 大学生・専門学校生1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000


団体券 | 一般 1,400円 / 大学生・専門学校生1,100円 / 高校生 600円 / 65歳以上 800
※団体割引の対象は20名以上


※中学生以下は無料
※4月19日(水)、5月17日(水)、6月21日(水)はシルバーデーにより、65歳以上の方は無料。当日は大変な混雑が予想されます。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※いずれも証明できるものをご持参ください

主催
東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、朝日新聞社、TBS、BS朝日
後援
オランダ王国大使館、オランダ政府観光局、ベルギー・フランダース政府観光局
協賛
ダイキン工業、大日本印刷、トヨタ自動車、みずほ銀行、三井物産、損保ジャパン日本興亜
特別協力
東京藝術大学COI拠点
協力
KLMオランダ航空、日本貨物航空

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イベント情報

イベント情報
○記念講演会

ボイマンス美術館のキュレーターをはじめ、研究者らがそれぞれのテーマで講演します。


第1回

日時
2017年4月18日(火) 14:00~15:30
テーマ
「ボスとブリューゲル、絵画と版画」 ※逐次通訳あり
講師
ペーター・ファン・デル・クーレン氏(ボイマンス美術館 版画・素描キュレーター)
フリーゾ・ラメルツェ氏(ボイマンス美術館 近世絵画・彫刻美術キュレーター)
会場
東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

第2回

日時
2017年5月27日(土) 14:00~15:30
テーマ
「ブリューゲル《バベルの塔》の衝撃 マクロとミクロの融合」
講師
高橋達史氏(青山学院大学文学部比較芸術学科教授)
会場
東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

第3回

日時
2017年6月17日(土) 14:00~15:30
テーマ
「ボスからレンブラントまで―ネーデルラント絵画・版画の伝統と魅力」
講師
熊澤弘氏(美術史家、東京藝術大学大学美術館准教授)
会場
東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

※聴講無料。ただし本展観覧券(半券可)が必要です。
※当日13:00より講堂前で整理券を配布し、定員になり次第、受付を終了。開場は13:30です。

○イブニング・レクチャー

本展担当の学芸員が、展覧会の見どころを解説します。


日時
2017年6月2日(金) 18:30~19:00
講師
山村仁志(東京都美術館 学芸担当課長)
会場
東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

日時
2017年6月23日(金) 18:30~19:00
講師
山村仁志(東京都美術館 学芸担当課長)
会場
東京都美術館 講堂(交流棟 ロビー階/定員225名)

※聴講無料。ただし本展観覧券(半券可)が必要です。
※当日、各開始時間の20分前より開場し、定員になり次第、受付を終了。

○障害のある方のための
特別鑑賞会 事前申込制

普段は混雑している特別展を障害のある方が安心して鑑賞できるように、休室日に鑑賞会を開催します。


日時
2017年5月29日(月) 10:00~16:00
対象
身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳などをお持ちの方各回350名とその介助者(1名まで)
申込期間
2017年3月20日(月)~2017年4月17日(月)

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