2020年11月18日(水)~2021年1月7日(木)
ご来場前に、「東京都美術館における新型コロナウイルス感染症予防対策とご来館される皆様へのお願い」を必ずご確認ください。
皆さんは「書」の鑑賞はお好きですか? 読みにくいと感じたり、書のよさが分からないと思う方からは概して敬遠されがちですが、書が好きな方も、それほどでもない方でも、作品を読み、味わいながら鑑賞できる展覧会を開催します。「公募展のふるさと」と称される東京都美術館の歴史の継承と未来への発展を図るために、2017年より開始したシリーズ「上野アーティストプロジェクト」の第4弾です。
書の公募展でかなや近代詩文書を発表し、昭和から平成、そして令和に至る激動の時代を生きてきた現代の書壇を代表する作家を紹介します。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、さまざまな困難な状況に見舞われている現在、その背中から、私たちは何かを学ぶことができるかもしれません。会場で彼らの作品に向き合い、選び抜かれた言葉を読み、鍛えられた線による造形をゆっくりと味わうことを通して、書の鑑賞の初心者はもとより、熟練の方たちにも、まるで言葉と造形の小宇宙を旅するかのようなひとときを過ごしていただけると思います。
出品作家
榎倉香邨(日本書芸院)
岡 美知子(現日会)
小山やす子(日本書道美術院)
中野北溟(創玄書道会)
村上翠亭