コレクション展
2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝)
「動物園」とは、わたしたち人間にとってどのような場所なのでしょうか。人は、何を求めてそこに向かい、何を得てそこから帰っていくのでしょうか。
現在「動物園」(Zoological Garden)という名で親しまれる様々な動物を飼育・公開展示する施設は、18世紀末のヨーロッパで誕生し、日本では、明治15(1882)年、上野の地に最初の「動物園」が開園しました。以来、各地に次々と開かれた「動物園」は、時代とともにそのあり方を少しずつ変えながら、現在も数多くの来園者たちを招き入れ続けています。
本展では、主に東京都美術館に隣接する上野動物園という日本最古の「動物園」に焦点を当てながら、東京都立の美術館・博物館、またその他の施設や個人等が保管する、「動物園」に関わる作品・資料を展示します。
「動物園」に眠る様々な記憶の断片を訪ね歩く中で、近代以降の「動物園」という空間における、人間と動物との関わり合いの様相を、あらためて捉えなおす機会となれば幸いです。
Image: TNM Image Archives
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トーク①
ウシと人間
『ウシの動物学』(初版2001年、第2版2019年、東京大学出版会)等の著書がある動物遺体研究者の遠藤秀紀氏と、ウシの木版画を作る冨田美穂氏に、ウシと人間との関係について対談形式でお話いただきます。
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トーク②
動物園の歴史をつくった動物たち
1972年多摩動物園飼育係に着任、2004年から2011年まで上野動物園園長を務めた小宮輝之氏に、上野動物園の歴史や様々な動物のエピソードをお話いただきます。
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トーク③
動物園と人間
『帝国の祭典-博覧会と〈人間の展示〉』(2022年、水声社)等の著書がある小原真史氏に「博覧会と〈人間の展示〉」や展示空間としての上野をテーマに、井の頭自然文化園で長く飼育された象のはな子にまつわる記録集『はな子のいる風景』(2017年、武蔵野市立吉祥寺美術館)を企画編集した松本篤氏に同書の制作過程について、それぞれお話いただきながら、近代社会における博覧会や動物園の誕生と社会的意味、またそれらの記録や記憶から紡がれる物語について考えていきます。
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トーク④
動物園のはじまりをめぐって
『動物園巡礼』(2018年、東京大学出版会)等の著書がある木下直之氏に、博覧会、戦争、そしてなぜか小津安二郎という3つの切り口から、日本の動物園のはじまりをめぐるお話をいただきます。
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トーク⑤
触って知る・バードカービング
ご自身とバードカービングとの出会い、そして、「タッチカービング」という触れながら野鳥について学ぶ取り組みとその可能性についてお話いただきます。
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トーク⑥
ゴリラをみること・
ゴリラを知ること
ゴリラ研究の第一人者である山極壽一氏と、世界中のゴリラを描き続けてきた画家・阿部知暁氏に、研究や創作における「みること」の意味、また「みること」、「描くこと」、「知ること」との関係性等について、対談形式でお話いただきます。
※定員に達したためお申し込みは締め切りました。
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ワークショップ①
8mmフィルム鑑賞会
動物園をうつす
映像史上初めて一般家庭に流通したメディア、8mmフィルム。そこに人々は何を写したのでしょうか。昭和11年と35年に上野動物園で撮影された2つのホームムービー(ともにサイレント)を映しながら、そこに再生される風景と記憶について語り合います。
※フィルム保護の観点からデジタル化した映像を上映します。
※定員に達したためお申し込みは締め切りました。
お申し込み終了
ワークショップ②
タッチカービングで触察体験
視覚に障害のある方のために内山春雄氏が開発した鳥の彫刻「タッチカービング」に触れながら、鳥のかたちを感じ取ってみましょう。目の見える方にもご参加いただけます。
※いずれの回も定員に達したためお申し込みは締め切りました。
①12月8日(金) お申し込み終了
②12月19日(火) お申し込み終了
ワークショップ③
ダンス・ウェル
「ダンス・ウェル」は、パーキンソン病と共に生きる方を主な対象に、こどもから大人まで誰でも参加できるダンス・プログラムです。展覧会を鑑賞し、そこから抱いた感覚やイメージを、からだ全体を使って表現してみませんか。
①10:30~12:00 お申し込み終了
②14:00~15:30 お申し込み終了
記録映画上映会
「動物園日記」(岩波映画製作所、1957年、74分)と「年輪の秘密シリーズNo.15 剥製」(岩波映画製作所、1959年、17分)を二本立てで上映します。
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