展覧会

コレクション展

動物園にて ―東京都コレクションを中心に

At the Zoo — From the Tokyo Metropolitan Collection and Other Collections

2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝)

「動物園」とは、わたしたち人間にとってどのような場所なのでしょうか。人は、何を求めてそこに向かい、何を得てそこから帰っていくのでしょうか。
現在「動物園」(Zoological Garden)という名で親しまれる様々な動物を飼育・公開展示する施設は、18世紀末のヨーロッパで誕生し、日本では、明治15(1882)年、上野の地に最初の「動物園」が開園しました。以来、各地に次々と開かれた「動物園」は、時代とともにそのあり方を少しずつ変えながら、現在も数多くの来園者たちを招き入れ続けています。
本展では、主に東京都美術館に隣接する上野動物園という日本最古の「動物園」に焦点を当てながら、東京都立の美術館・博物館、またその他の施設や個人等が保管する、「動物園」に関わる作品・資料を展示します。
「動物園」に眠る様々な記憶の断片を訪ね歩く中で、近代以降の「動物園」という空間における、人間と動物との関わり合いの様相を、あらためて捉えなおす機会となれば幸いです。

主な作品

主な作品
  • 昇斎一景画
    《博覧会諸人群集之図 元昌平坂ニ於テ》

    1872年 東京都江戸東京博物館蔵

  • 田中芳男撰、最上幸吉筆
    《博物館列品図録 動物部 第一》

    1877年 東京国立博物館蔵

  • 中島仰山筆
    《博物館写生図(しまふくろう)》

    1885年 東京国立博物館蔵

  • 《動物園双六》
    明治前期 東京都江戸東京博物館蔵

  • 田井正忠
    《東京市上野恩賜公園動物園入場券下絵》

    昭和前期 個人蔵

  • 加山又造
    《キリン》

    1960年 東京都現代美術館蔵

  • 相笠昌義
    《動物園にて・サル舎の前で》

    1976年 彩鳳堂画廊蔵

  • 酒航太
    《2 monkeys》

    2020年 個人蔵

閉じる

展覧会基本情報

展覧会基本情報

会期
2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝)
会場
ギャラリーB
休室日
11月20日(月)、12月4日(月)、12月18日(月)、12月21日(木)~2024年1月3日(水)
開室時間
9:30~17:30、11月17日(金)、11月24日(金)、12月1日(金)、12月8日(金)は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料
無料
主催
東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
連携
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都江戸東京博物館、東京都写真美術館、東京都現代美術館

閉じる

イベント情報

イベント情報
いのちをうつす」・「動物園にて ―東京都コレクションを中心に」両展関連イベント
※参加のお申し込みは10月14日(土)(午前0時)より受付開始します。
※お申し込みはオンラインで受け付けます。以下の各イベント欄の「お申し込みへ」ボタンより、お一人様ずつのお申し込みをお願いいたします。
●お申し込み受付の最新状況は当館公式X(旧twitter)でお知らせします。

トーク①
ウシと人間

遠藤秀紀さん

遠藤秀紀

冨田美穂さん

冨田美穂

『ウシの動物学』(初版2001年、第2版2019年、東京大学出版会)等の著書がある動物遺体研究者の遠藤秀紀氏と、ウシの木版画を作る冨田美穂氏に、ウシと人間との関係について対談形式でお話いただきます。


日時
11月18日(土) 14:00~16:00
出演
遠藤秀紀(東京大学総合研究博物館教授)×冨田美穂(「いのちをうつす」展出品作家)
会場
東京都美術館 講堂
定員
200名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

トーク②
動物園の歴史をつくった動物たち

小宮輝之さん

小宮輝之

1972年多摩動物園飼育係に着任、2004年から2011年まで上野動物園園長を務めた小宮輝之氏に、上野動物園の歴史や様々な動物のエピソードをお話いただきます。


日時
11月25日(土) 10:30~12:00
出演
小宮輝之(上野動物園元園長)
会場
東京都美術館 講堂
定員
200名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

トーク③
動物園と人間

小原真史さん

小原真史

松本篤さん

松本篤(撮影:熊谷直子)

『帝国の祭典-博覧会と〈人間の展示〉』(2022年、水声社)等の著書がある小原真史氏に「博覧会と〈人間の展示〉」や展示空間としての上野をテーマに、井の頭自然文化園で長く飼育された象のはな子にまつわる記録集『はな子のいる風景』(2017年、武蔵野市立吉祥寺美術館)を企画編集した松本篤氏に同書の制作過程について、それぞれお話いただきながら、近代社会における博覧会や動物園の誕生と社会的意味、またそれらの記録や記憶から紡がれる物語について考えていきます。


日時
11月26日(日) 13:30~16:00
出演
小原真史(東京工芸大学准教授)×松本篤(NPO法人remo/AHA!世話人)
会場
東京都美術館 講堂
定員
200名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

トーク④
動物園のはじまりをめぐって

木下直之さん

木下直之

『動物園巡礼』(2018年、東京大学出版会)等の著書がある木下直之氏に、博覧会、戦争、そしてなぜか小津安二郎という3つの切り口から、日本の動物園のはじまりをめぐるお話をいただきます。


日時
12月2日(土) 14:00~16:00
出演
木下直之(静岡県立美術館館長、神奈川大学特任教授)
会場
東京都美術館 講堂
定員
200名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

トーク⑤
触って知る・バードカービング

内山春雄さん

内山春雄

ご自身とバードカービングとの出会い、そして、「タッチカービング」という触れながら野鳥について学ぶ取り組みとその可能性についてお話いただきます。


日時
12月10日(日) 14:00~15:30
出演
内山春雄(「いのちをうつす」展出品作家)
会場
東京都美術館 講堂
定員
200名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

トーク⑥
ゴリラをみること・
ゴリラを知ること

山極壽一さん

山極壽一

阿部知暁さん

阿部知暁

ゴリラ研究の第一人者である山極壽一氏と、世界中のゴリラを描き続けてきた画家・阿部知暁氏に、研究や創作における「みること」の意味、また「みること」、「描くこと」、「知ること」との関係性等について、対談形式でお話いただきます。
※定員に達したためお申し込みは締め切りました。


日時
12月16日(土) 14:00~16:00
出演
山極壽一(総合地球環境学研究所所長)×阿部知暁(「いのちをうつす」展出品作家)
会場
東京都美術館 講堂
定員
200名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

ワークショップ①
8mmフィルム鑑賞会
動物園をうつす

「上野動物園」(昭和11年頃)より 生活工房蔵

「上野動物園」(昭和11年頃)より
生活工房蔵

映像史上初めて一般家庭に流通したメディア、8mmフィルム。そこに人々は何を写したのでしょうか。昭和11年と35年に上野動物園で撮影された2つのホームムービー(ともにサイレント)を映しながら、そこに再生される風景と記憶について語り合います。
※フィルム保護の観点からデジタル化した映像を上映します。
※定員に達したためお申し込みは締め切りました。


日時
11月23日(木・祝) 14:00~16:00
進行
松本篤(NPO法人remo/AHA!世話人)
会場
東京都美術館 スタジオ
定員
15名
協力
公益財団法人 せたがや文化財団 生活工房

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

お申し込み終了

ワークショップ②
タッチカービングで触察体験

内山春雄《ミソサザイ》(タッチカービング)2023年

内山春雄《ミソサザイ》
(タッチカービング)2023年

視覚に障害のある方のために内山春雄氏が開発した鳥の彫刻「タッチカービング」に触れながら、鳥のかたちを感じ取ってみましょう。目の見える方にもご参加いただけます。
※いずれの回も定員に達したためお申し込みは締め切りました。


日時
①12月8日(金) 14:00~15:00 / ②12月19日(火) 14:00~15:00
講師
内山春雄(「いのちをうつす」展出品作家)
会場
東京都美術館 スタジオ
定員
各回10名

  • ※参加費無料
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

①12月8日(金) お申し込み終了

②12月19日(火) お申し込み終了

ワークショップ③
ダンス・ウェル

ワークショップ③画像

参考)上野アーティストプロジェクト2022「美をつむぐ源氏物語―めぐり逢ひける えには深しな―」
関連プログラム「ダンス・ウェル」の様子
(撮影:中島佑輔)

「ダンス・ウェル」は、パーキンソン病と共に生きる方を主な対象に、こどもから大人まで誰でも参加できるダンス・プログラムです。展覧会を鑑賞し、そこから抱いた感覚やイメージを、からだ全体を使って表現してみませんか。


日時
12月6日(水) ①10:30~12:00 / ②14:00~15:30
講師
白神ももこ(振付家、演出家、「モモンガ・コンプレックス」主宰、ダンス・ウェル講師)
長澤あゆみ(ダンス・アーティスト、ダンス・ウェル講師)
定員
各回20名

  • ※参加費無料・ただし、「いのちをうつす」展当日券が必要
  • ※事前予約制(先着順で定員に達し次第申込締切)

①10:30~12:00 お申し込み終了

②14:00~15:30 お申し込み終了

記録映画上映会

「動物園日記」(岩波映画製作所、1957年、74分)と「年輪の秘密シリーズNo.15 剥製」(岩波映画製作所、1959年、17分)を二本立てで上映します。


日時
11月19日(日) 14:00~
11月24日(金) 17:30~
12月3日(日) 14:00~
1月6日(土) 14:00~
1月8日(月・祝) 14:00~
会場
東京都美術館 講堂
定員
各回200名
協力
一般社団法人 記録映画保存センター

  • ※参加費無料
  • ※当日先着順(定員に達し次第締切)

閉じる

その他の展覧会