特別展
2014年10月11日(土)~12月14日(日)
イタリア・ルネサンスの中心都市フィレンツェでは、15世紀以降、工房による組織的な制作活動が盛んになり、数多くの優れた芸術家が生まれました。彼らは互いに切磋琢磨しあうなかで、工房の画一的な様式を越えた表現を探求し、ヴァザーリが「マニエラ・モデルナ(新しい様式)」と呼ぶところの、16世紀の卓越した新時代様式が開花します。
本展は、世界的に名高いウフィツィ美術館の収蔵品を通して、15世紀から16世紀にかけてのフィレンツェ美術の流れを展観します。メディチ家のコレクションを核に設立されたウフィツィ美術館はもっとも歴史があり、ルネサンスを代表する画家ボッティチェリの作品を数多く所蔵する美術館としても知られています。本展は、《パラスとケンタウロス》をはじめとするボッティチェリ作品を紹介するほか、アンドレア・デル・サルト、ロッソ・フィオレンティーノ、ブロンヅィーノら、16世紀のフィレンツェ美術を牽引した主要な画家たちの約80点におよぶ作品を通じて、豊かで多様なフィレンツェ・ルネサンスの真髄に迫ります。