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自然に深く関わり制作をつづける
現代作家5人をご紹介します。

野生動物、山の人々の生業、移りゆく景色や植生、生命の輝きや自然の驚異を捉えた作品は、自然とともに生きる瑞々しい歓喜に溢れています。 同時に、ときに暴力的に牙をむき、したたかな生存戦略をめぐらせる自然の諸相を鮮烈に思い起こさせ、都市生活では希薄になりがちな、人の力の及ばない自然への畏怖と敬意が認められます。 未開の大自然ではなく自然と人の暮らしが重なる場から生まれた彼らの作品は、自然と人の関係性を問い直すものでもあります。

古来人間は、自然の営みに目を凝らし、耳をすまし、長い年月をかけて共生する術を育んできました。自然に分け入り心動かされ、風土に接し生み出された作品は、人間中心の生活のなかでは聞こえにくくなっている大地の息づかいを伝えてくれます。 かすかな気配も捉える作家たちの鋭敏な感覚をとおして触れる自然と人のあり様は、私たちの「生きる感覚」をも呼び覚ましてくれるでしょう。

出品作家

(五十音順)

榎本裕一

川村喜一

倉科光子

ふるさかはるか

ミロコマチコ

榎本裕一《無題(沼と木立)》2022年
榎本裕一《無題(沼と木立)》2022年
油彩・シルクスクリーン、カンヴァス 作家蔵
川村喜一《2018.1121.1043》2018年
川村喜一《2018.1121.1043》2018年
写真 作家蔵
川村喜一《2018.1027.1025》2018年
川村喜一《2018.1027.1025》2018年
写真 作家蔵
倉科光子《39°42'03''N 141°58'15''E》2015-21年
倉科光子《39°42'03"N 141°58'15"E》2015-21年
透明水彩、紙 作家蔵
倉科光子《40°12'15''N 141°47'55''E》2013-14年
倉科光子《40°12'15"N 141°47'55"E》2013-14年
透明水彩・アクリル・鉛筆、紙 作家蔵
ふるさかはるか《織り》(部分)2014年
ふるさかはるか《織り》(部分)2014年
木版 土、紙 作家蔵
ふるさかはるか《Flute》2021年
ふるさかはるか《Flute》2021年
木版 藍・土・水彩、紙 作家蔵
ミロコマチコ《2匹の声》2022年
ミロコマチコ《2匹の声》2022年
アクリル、木製パネル 作家蔵 Photo: Yuichiro Tamura
ミロコマチコ《木の記憶》2021年
ミロコマチコ《木の記憶》2021年
アクリル、テーチ木染めシーチング木製パネル張り 作家蔵 Photo: Yuichiro Tamura

基本情報

展覧会名
大地に耳をすます 気配と手ざわり
会期
2024年7月20日(土)~10月9日(水)
会場
東京都美術館 ギャラリーA・B・C
休室日
月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)
※ただし、8月12日(月・休)、9月16日(月・祝)、9月23日(月・休)は開室
開室時間
9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00
(入室は閉室の30分前まで)
観覧料
一般 1,100円 / 大学生・専門学校生 700円 / 65歳以上 800円
※高校生以下は無料
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料
※いずれも証明できるものをご提示ください
主催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館