とびらプロジェクト
とびらプロジェクトとは、東京都美術館と東京藝術大学と市民とが協働し、美術館を拠点にアートを介してコミュニティを育むソーシャルデザインプロジェクトです。広く一般から集まったアート・コミュニケータ「とびラー」と、学芸員や大学の教員、そして第一線で活躍中の専門家がともに美術館を拠点に、そこにある文化資源を活かしながら、人と作品、人と人、人と場所をつなぐ活動を展開しています。
とびらプロジェクト公式ウェブサイト:https://tobira-project.info/
●とびらプロジェクト・オープンレクチャー
Vol.11「建築と美術館とコミュニケーション―お金で買えない「ギフト」に気づく場所とは?」
2021年12月11日(土)16:00〜18:00
登壇者:
佐藤慎也(建築家、八戸市美術館館長、日本大学理工学部建築学科教授)
大澤苑美(八戸市美術館学芸員)
森純平(建築家/八戸市美術館設計者、東京藝術大学建築科助教、たいけん美じゅつ場 VIVAディレクター)
稲庭彩和子(東京都美術館学芸員 アート・コミュニケーション係長、とびらプロジェクト プロジェクト マネジャー)
伊藤達矢(東京藝術大学社会連携センター特任准教授、とびらプロジェクト プロジェクト マネジャー)
●とびらプロジェクト・フォーラム
「コミュニティから芽生える回復力 予測不可能な世界を生きる、
アート・コミュニケータの10年とこれから。」
第一部
13:00~15:30(東京都美術館 講堂、Zoom)
1) トークセッション「予測不可能な世界を生きる、アート・コミュニケータの10年とこれから。」
登壇者:
西村佳哲(プランニング・ディレクター、リビングワールド代表、とびらプロジェクト・アドバイザー)稲庭彩和子(東京都美術館学芸員 アート・コミュニケーション係長、とびらプロジェクト/Museum Start あいうえの プロジェクトマネージャ)アート・コミュニケータ
2) パネルディスカッション「コミュニティから芽生える回復力」
登壇者:
日比野克彦(東京藝術大学美術学部長/岐阜県美術館 館長/とびらプロジェクト代表教員)西村佳哲(プランニング・ディレクター、リビングワールド代表、とびらプロジェクト・アドバイザー)森司(アーツカウンシル東京 事業推進室 事業調整課長/とびらプロジェクト アドバイザー)
稲庭彩和子(東京都美術館学芸員 アート・コミュニケーション係長、とびらプロジェクト/Museum Start あいうえの プロジェクトマネージャ)伊藤達矢(東京藝術大学社会連携センター特任准教授/とびらプロジェクト マネジャー)
第二部
15:45~17:00(東京都美術館 講堂、アートスタディルーム、スタジオ)
とびラボオープンセッション
●とびラーによるワークショップ
静寂の美術館を楽しむ
特別展会期前のいつもより少し静かな美術館で、空間そのものを味わうプログラムです。コロナ禍の美術館の状況を前向きに捉え、今だからこその”静寂の美術館”で写真を活用したワークショップを実施しました。
●とびラーによるワークショップ
都美の野外彫刻を味わう~対話による鑑賞ワークショップ~
東京都美術館に常設展示されている野外彫刻をとびラーと鑑賞するワークショップです。作品を見て感じたこと、発見したことを自由に語り合いながら作品の魅力に迫ります。
2021年6月30日(水)、8月20日(金)、11月10日(水)
●とびラーによるワークショップ
語りませんか、あなたがみつけた「イサム・ノグチ 発見の道」
特別展「イサム・ノグチ 発見の道」を見て気づいたことや、作品・空間から感じたことについて語り合う、鑑賞と対話のプログラムです。
2021年7月31日(土)
「イサム・ノグチ 発見の道」
●とびラーによるワークショップ
おいでよ・ぷらっと・びじゅつかん
学校に行きにくいと感じている子どもと、その保護者を対象としたプログラムです。「社会」の中には、学校だけじゃなくて、いろんな場所があるよ、「自分の居場所」のひとつに「美術館」があるよ、ということを伝えたいという思いから生まれました。
●とびラーによるワークショップ
発見をわかちあおう~イサム・ノグチの作品を辿る~
「イサム・ノグチ 発見の道」展を鑑賞し、作品から発見したことを参加者同士で語りあうプログラム。
2021年8月24日(火)
「イサム・ノグチ 発見の道」
●とびラーによるワークショップ
とびラジオ「とびラーが語る イサム・ノグチ」
特別展「イサム・ノグチ 発見の道」展にあわせて、とびラーが製作したラジオ番組です。 とびラーたちが展覧会を鑑賞し感じた魅力を語ります。下記リンクで公開中です。
●とびラーによるワークショップ
丹誠塾の中高生と都美を味わう
学校に行きづらさを感じている子供たちも含めて様々な子供たちが学ぶ「
丹誠塾」に通う中高生を対象に、とびラーと共に建築を味わいながら、都美の魅力を自分で発見し、それを他者と共有する喜びを感じてもらうためのプログラムです。館内をとびラーと一緒にじっくり観察しながら散策した後で、自分のお気に入りのポイントをスマートフォンで撮影し、その写真を全員で共有しあいました。自分の興味関心に基づく発見をシェアし合うことで、自分のことや同じ塾に通う仲間のことをよく知るとともに、とびラーという親でも先生でもない大人に出会う機会としました。
●とびラーによるワークショップ
ゴッホの色をめぐるⅩの指令
ゴッホの「色」にまつわる指令に答えながら、作品をじっくりみることで、身の回りの色についても意識的になることを目的としたプログラムです。とびラボでは初めてのオンライン鑑賞プログラムとなりました。
2021年11月28日(日)
「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
●とびラーによるワークショップ
Fun! Fan! とび巡り
東京都美術館のたてものや野外彫刻の魅力に注目し、都美のファン(Fun)であるとびラーが、それぞれのお気に入りポイントを紹介する、楽しい(Fan)プログラムです。館内外の6カ所にとびラーが待機し、アテンダント役のとびラーが参加者と一緒にそのポイントを巡りました。
●藝大関連プログラム:藝大生インタビュー(計10回)
とびらプロジェクトでは、毎年東京藝術大学の学生をとびラーが訪ね、卒業制作・修了制作を行う藝大生の制作活動を取材しています。
これからゼミ
「これからゼミ」とは、とびらプロジェクトでの任期満了後、どの様に活動していくのかについて考え、その準備を進めるためのゼミです。アート・コミュニケータとしての総仕上げの場として設定されており、内容によっては、スタッフとの情報共有の上、館外で活動を行うこともあります。
●とびラーオープンイノベーション
任期満了後に、各拠点で活動しているアート・コミュニケータ同士が協働していくため、各地域のアート・コミュニケータとの交流を図るプログラムを実施しました。具体的には、「たいけん美じゅつ場VIVA」と東京都美術館のそれぞれで、とびラーととりばァの交流会を実施し、今後のアート・コミュニケータのあり方等についてディスカッションを行いました。
●オンライン藝祭を楽しむ「藝祭にON-!」by Flatart
任期満了後に、学校や社会になじめない若者がアートに触れる場をつくり、その場で保護者・先生以外の大人と繋がることで、一歩踏み出すきっかけとなる機会をつくることをめざし、そうした若者を支援する団体と連携してオンライン藝祭を楽しむプログラムを実施しました。
連携したのは、
特定非営利活動法人サンカクシャ。ZOOMを使って、若者、藝大生、とびラーがアートを中心に囲んで出会う場をつくりました。
●大学生&小学生×アート・コミュニケータ@府中市美術館
任期満了後の府中市美術館と連携した活動を見据え、本年度から府中市美術館とアート・コミュニケータとが協働したプログラムを2つ行いました。府中市美術館との事前打ち合わせを丁寧に重ねることで実施に至りました。大学生対象のものとしては、武蔵野大学の教員志望の大学生を対象に、教育現場における対話による作品鑑賞の良さや楽しさを体感してもらうため、グループに分かれて野外彫刻を鑑賞しました。(2021年11月6日(土))小学生対象のものとしては、府中市立府中第十小学校と連携し、社会科見学の一環として、3年生(115名)がアート・コミュニケータと一緒に展示室で作品鑑賞を行いました。(2022年1月27日(木))
●10年後、なにしてる!?~とびラー1期の『その後』
とびらプロジェクト発足10年目を機に、任期満了後の自分たちの活動を作っていく1つのきっかけとして、「1期とびラー」が今何をしているのかをインタビューするゼミを行いました。1期とびラーで本企画に賛同してくれた11名を東京都美術館に招き、制作されたツールなどもみながら、当時の活動の様子や現在のことについて話を聞きました。
2021年9月22日(水)、9月25日(土)、10月10日(日)、10月15日(金)、11月21日(日)
●アートを対話で楽しもう!
任期満了後に、東京都三鷹市で様々な世代の交流を生み出すアート・コミュニケーションをまちづくりに活かしたい!という思いをきっかけにしたこれからゼミプログラムです。三鷹市の
三鷹ネットワーク大学が公募していた、「民学産公」の連携による知的資源を活用した新しい技術やシステムの開発による地域に根ざした産業の支援・創出への寄与を目的とする「民学産公協働研究事業」に応募したところ、採択され、研究事業の一環として本プログラムを実施しました。
2021年11月21日(日)
「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
●《中本達也・臼井都記念芸術資源館》におけるアート・コミュニケータとしての活動
任期満了後に国立市にある文化施設を拠点としたコミュニティづくりを行っていくため、まずはとびラーにその施設の概要や設立の目的などを伝えるための活動を行いました。連携した文化施設は「中本達也・臼井都記念芸術資源館」で、視覚障害者や聴覚障害者のためのワークショップも積極的に行っている施設です。近藤幸夫館長を東京都美術館に招き、とびラーを対象に手で鑑賞する日本画制作のワークショップを行いました。
●見えない人と見える人が一緒に楽しむアート鑑賞
任期満了後に、視覚障害者と晴眼者がアート作品を通してそれぞれの経験や鑑賞体験などを語り合い、互いの考え方に触れる場を作っていくことを目指し、見える人も見えない人も一緒に楽しめる鑑賞プログラムを実施しました。視覚に障害のある方に、当日だけでなく打ち合わせにもモニター参加していただきながら、一緒に1つのプログラムを作り上げていきました。
2022年3月14日(月)
「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
Museum Start あいうえの
上野公園に集まる9つの施設が連携して取り組む、こどもと大人が創造的に学び合う「アクティブ・ラーニング・プロジェクト」。「すべてのこどもにミュージアム体験を!」をモットーに年間を通して「観察と鑑賞」「対話」を基本に参加型プログラムを実施しています。
連携館は上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、東京文化会館であり、東京都美術館と東京藝術大学が推進役となって実施しています。
Museum Start あいうえの公式ウェブサイト:https://museum-start.jp/
●ファミリー&ティーンズ・プログラム:SDGsで探究!名建築を見る
SDGsをキーワードに当館の建築をとびラーと一緒に巡り観察するプログラム。いつもはあまり意識しない建築を意識的に見ることで、日常がもっと楽しくなる視点を持つことができます!
●ファミリー&ティーンズ・プログラム:うえの!アートリサーチャー ステップ1
「うえの!アートリサーチャー」は、オンラインで参加する「ステップ1」と、実際にミュージアムへ出かける「ステップ2」がセットになったプログラムです。
はじめに参加する「ステップ1」は、オンラインで作品鑑賞を楽しむワークショップです。とびラーと一緒に名画を見て、作品を見る楽しさを体験しました。
●ファミリー&ティーンズ・プログラム:うえの!アートリサーチャー ステップ2
「ステップ2」は、「うえの!アートリサーチャー ステップ1」に参加した人のためのプログラムです。上野公園の中から好きなミュージアムを見つけて、実際に出かけます。事前に気になる展覧会をチェックして、その日の体験を他の参加者とシェアしました。
2021年8月24日(火)、25日(水)、26日(木)、28日(土)、29日(日)
2021年12月4日(土)、5日(日)、7日(火)、11日(土)、12日(日)
2022年3月20日(日)、21日(月・祝)、23日(水)、24日(木)、25日(金)、27日(日)
対象:
うえの!アートリサーチャー ステップ1の参加者と、これまでにMuseum Start あいうえののプログラムに参加したことのある小学1年生~高校3年生とその保護者
●ファミリー&ティーンズ・プログラム:みる旅―芸術と科学に出会い、過去と未来へ旅する3日間
「みる旅」では普段交わることが少ない高校生と65歳以上のシニアが美術館に集まり、作品を一緒に「みる」ことを通して、想像上の旅にでかけます。同世代・異世代のさまざまな視点や感性に触れ合うことを通して、新たな価値観に出会える場を作っています。
対象:
高校生(高校生相当の年齢の方含む)、65歳以上
●学校プログラム:スペシャルマンデー
特別展・企画展の休室日(月曜日)にゆったりとした会場で鑑賞授業を行うプログラムです。伴走役のとびラーがこどもたちの作品鑑賞をサポートします。学校から美術館までの往復バスを無料で用意し、美術館を活用しやすい環境を整えています。
・「Walls & Bridges 世界にふれる、世界を生きる」
2021年9月8日(水)、11日(土)、13日(月)
渋谷区立長谷戸小学校4年生(8、11日はオンライン)
2021年9月27日(月)
江東区立第三大島小学校6年生(オンライン*)
2021年10月6日(水)
江東区立八名川小学校6年生(オンライン*)
・「ゴッホ展―響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」
・「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」
2022年3月8日(火)
筑波大学付属大塚特別支援学校(オンライン*)
*新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、プログラム当日直前で来館を取り止めたため、急遽オンラインで別日にプログラムを実施。
●学校プログラム:うえのウェルカム
上野公園のミュージアムの楽しみ方を知る・学ぶことができる学校向けプログラムです。授業のねらいや目的にあわせた幅広い活動を行っています。
2021年8月27日(金)、9月29日(水)
東洋女子高等学校(8月27日はオンライン)
台東区図画工作研究会との連携授業
野外彫刻と建築の鑑賞@美術館と学校探検@各小学校での鑑賞のプログラム
美術館では、建物を中心に鑑賞をしました。
●ダイバーシティ・プログラム:美術館でやさしい日本語「SDGsでミュージアム」
やさしい日本語プログラムには、海外にルーツがあるこどもたちと日本にルーツがあるこどもたちが一緒に活動します。多様な言葉を持つ人たちが参加するこのプログラムでは、「やさしい日本語」を使用しています。今回はSDGsをキーワードに野外彫刻と建築を見るプログラムを実施しました。
●アンバサダー企画:とびラーがつくる「あいうえの」
「あいうえの」の主催プログラムとは別に、こどもを招待するところから、ミュージアムを一緒に冒険し、記録をつくり、ふりかえるところまで、とびラーが考えて作るプログラムです。
2021年4月4日(日)、8月27日(金)、29日(日)、11月3日(水・祝)、8日(月)、2022年3月19日(土)、20日(日)
●Museum Start あいうえの2022meeting
あいうえのの連携9館の担当者が集まって、日ごろの各館の様子やあいうえのプログラムの様子を伝えあいました。
参加:
上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、東京文化会館(五十音順)